社労士試験 1発合格した勉強法 ~救済待ちのメンタル~
8月末の試験から11月頭の合格発表までの2ヶ月半。
救済(補正)という奇跡に淡い期待を寄せ、神に祈り続けるにはあまりに長い時間です。
この期間の過ごし方についてお伝えします。
救済対象者はどれくらいいるの?
基準点割れ全回避で完全合格という方は、
私の勝手な推測ですが500人程、多くて1000人程度だと思います。
大事なことなのでもう一度書いときますが、私の勝手な推測です。
ここのデータは公表されていません。
完全合格以外の方は、救済の制度により合格となります。
平成20年以降毎年必ず救済科目があるということは、毎年必ず救済によって合格になった人がいるということです。
救済の制度詳細は説明めんどくさいし、私自身よく理解できてないので、気になる人はググってください。
生殺しの2ヶ月半
救済対象の可能性がある方は、この救済がかかるか否かの合格基準が発表されるまで、合否不明の生殺しのまま2か月半を過ごさなければなりません。
落ちたんだろうけど、受かってるかも。
こんな中途半端な気持ちで過ごす2ヶ月半は、めちゃくちゃ気持ち悪いです。
いっそのこと、絶対に落ちたとわかるほうがすっきりします。
これがもう本当に地獄です。
なので、基準点割れ全回避の合格圏に行かないと、試験後も地獄が待っています。
救済待ちのメンタル
私は労一、社一、健保が各2点基準点割れでした。
「3科目も救済とか絶対ないよね」と悲観的な一方で
「でも、新型感染症の影響で例外だらけの今年、奇跡起こってもおかしくないよな」
とか都合のいい考えになったり。
悲観的なことを考えて絶望しては、急に奇跡を望んだりと完全な情緒不安定。
性格によるとは思いますが、私の場合自分に都合のいいことを考えがちになってました。
こんな状況なので、仕事も勉強も全く手につきません。
なんせ合否不明ですから。
取るべき対策
メンタルを整えるために、私は以下のように考えるようにしてました。
- まずは落ちたと思うこと(自分に都合よく考えない)
- 合格の可能性もあるので、合格発表までは勉強しない
- 勉強しなくても焦らない、気にしない、気晴らしの長期ボーナス期間と思う
この3点を毎日自分に言い聞かせてましたね。
元々1年で受かれば奇跡だったんだよ、1年目で択一は同格ラインまでもっていけたじゃないか、合格発表まで勉強せずに息抜きしても罰は当たらない、と。
毎日入り浸った救済予想ブログと5ch
奇跡を願い、頼りにしていたのは救済予想ブログと5chです。
毎日1時間に一回は更新するくらい入り浸ってましたよね。
この期間は完全に救済予想ブログと5ch依存症でしたよね。
救済予想ブログは極めて客観的で予備校予想より精度も確度も高く、試験制度そのものについての言及など学ぶことは多かったです。
5chは主観的すぎる意見しかなく参考にはなりませんが、自分と同じ状況の人がいることを知れて、なんか安心できましたね。笑
救済待ちの人でオフ会開いて飲みに行ったら、絶対に楽しいだろうなって思ってました。
私がずっと見ていた救済ブログは以下です。
銀次郎の合格ブログ
一番頼りにしていたブログです。
結果として、令和2年度の救済予想科目を完全的中されていました。
ありがとう、銀先生。あなたにどれだけ救われたか。
趣味で受験する司法試験予備試験、中小企業診断士試験その他各種資格検定試験
試験制度への言及など、色々と勉強になったブログです。
ブログ主さんも社労士試験に合格されている社労士試験経験者です。
社会保険労務士/行政書士を目指される方と共にがんばろう応援ブログ
受験生の立場で情報を発信されてました。
社労士受験生には本当に有益なブログなので、もっと早く知ればよかったと後悔したくらい役に立ちます。
ブログ主さんも結果令和2年度に合格されたので、私は同期合格です。
令和2年度 救済予想科目は?
そして、有名予想ブログのが救済予想科目は
労一、社一、健保でした。
いや、まんま私の救済希望科目ですやん。
こんな状況なので落ちたと思うようにしてましたが、奇跡を願う心は最後までなくなりませんでした。笑
まとめ
救済待ちは、まずは落ちたと思いましょう。
受かったと思って落ちるのと、
落ちたと思って受かるのでは、
天と地の差があります。
救済があるかどうかも、予想が当たるかどうもわかりませんから。
私の場合、結果として予想は的中で救済科目に全て該当するという奇跡が起きての合格です。
おそらく、労一、社一、健保の3科目全ての救済に該当した人は100人くらいではないでしょうか。※これも勝手な私の想像です。
なので、補欠合格の最下位のようなものなので勉強法なんて偉そうに語れる立場ではないんですが、、、そこはご容赦を。笑
次回はいよいよ合格発表当日です。
それでは。
社労士試験 1発合格した勉強法 ~自己採点~
自己採点は当日にする人も、時間おいてする人も、しない人もいると思います。
私は翌日にしました。
ある意味で、本試験より緊張します。
まずは択一から
自己採点は択一からしました。択一のほうができた感があったからです。
得点戦略は以前の記事で書いた通りです。
結果から言うと択一についてはほぼ狙い通り、戦略通りにできていたのでよかったなと思います。
- 特に狙い通り → 徴収法満点
- 狙い通り → 主要科目は雇用以外は7点オーバー
- ラッキー → 捨てた安衛で2点も取れた
ただ、狙い通りなんですが、思い通りではなかったのが一般常識の4点です。
マジで焦った一般常識
一般常識の目標は4点にしていたので、狙い通りなんですが、思い通りではなかったのです。
内訳が違いました。
労働一般で2点、社会一般で2点の計4点あればいいなと思っていたのですが、
まさかの労働一般0点です。
5問連続2択まで絞って、5問連続で2択を外してました。
5問連続2択を外すその確率3%。俺なにしてんの。
さらに社会一般の1問目も間違えたので、6問連続×だったのです。※画像参照
自己採点中に
「終わったわ」
ってめっちゃでかい独り言を言った後、最後の4問が連続で〇だった時に、
「神はいた!」
とかわけわからんことを叫んで小躍りしたのを覚えています。
択一49点、これは大丈夫だろうとめちゃくちゃテンションが上がったのを覚えていますね。
えっ、これ受かるんじゃね?いけるでしょ??
なんて調子に乗りまくりに選択の自己採点へ。
選択の結果
ノリノリで最高のテンションで選択の採点を始めて、すぐに奈落の底に突き落とされたました。
もう本当に感情のジェットコースター。
選択は労一、社一、健保が各2点で基準点割れでした。
もう本当に絶句しましたね。
もう1年だ、と。
1発合格は夢で終わった、と。
この試験のドツボにはまってしまった、と。
現実を受け入れよ
とりあえず、採点終わってベッドに入って3時間くらい寝ました。
起きて、なぜかもう一回選択の採点したんですが、当然、結果は変わりません。
なので、ビール飲んでもう一度寝て起きて、ようやく現実を受け入れました。
いい年したおっさんなのに、現実受け止めるのに1日かかりました。
その後、本当に1週間くらい何も手につかなかったですね。
届きかけた、掴みかけたものが掴めなかった。
もちろん、来年の勉強をすぐに始めるとか絶対に無理。
1週間ほど廃人でした。
まとめ
全ての基準点の関門を超えないと、合格発表日までは絶望が待っています。
絶望したとか書いてますが、記事タイトルでネタバレしてるように、私は一発合格しています。
そうです、救済制度です。
自己採点を終えてから始まるのが、救済予測ブログと5chをチェックする毎日です。
いや、本当に合格発表までのメンタルは救済予想ブログで保ったよね。笑
次回は合格発表までのメンタルです。
それでは。
社労士試験 1発合格した勉強法 ~本試験当日~
令和2年8月23日
第52回社会保険労務士試験
私にとって、一生忘れらない1日になりました。
起床 試験会場まで
朝起きて、会場に行くまでに労一の選択対策として主要法律の目的条文読込を1時間ほどしました。
結果、1問も出題されませんでした。チクショー
試験会場の変更
令和2年度は新型感染症対策として全国各地で試験会場が事前案内と大幅に変更となりました。
会場が近くなった人も遠くなった人もいると思います。
そもそも泊りがけで会場にいかなければならない人もいると思います。
私の場合、当初希望していた試験会場までは約30分でしたが会場変更となり、
徒歩3分の会場に変更となりました。
超ラッキーパターンですね。
午前の選択式
以前の記事で書いたとおりに解きました。60分で一通り終わりました。
終われば途中退室すると決めてましたが、でることができませんでした。
それは、労一、社一が手応えがなさ過ぎたからです。
令和2年度の鬼門は労一だったのですが、私が確答できたのは労働力調査の1点のみ。
あと2点取るため残りの20分、脳みそがちぎれるほど記憶を呼び戻す作業をしましたが、統計名は最後まで出てこず、震える手で勘でマークしたのを覚えています。
昼休み
家帰って軽食を食べながら、講義動画見てました。
ありがとう、徒歩3分会場。
昼休みに絶対にやってはいけないこと
昼休みに、午前中の解答を調べたりしては絶対にダメです。
安心したくてやってしまうかもしれません。
出来てなければ不安になってやってしまうかもしれません。
が、その結果、足切り科目があることが分かった状態で、午後の試験に臨めますか?
その状態が、いいメンタル状況ですか?
取れてれば安心できるかもしれませんが、できなかった時のダメージが大きいのでやめましょう。
それは午後の択一へのモチベーションには絶対になりません。
そもそも、午前中の答え合わせをするくらいなら、午後の対策に時間を使うべきです。
過ぎたことは忘れて午後に備えましょう。
午後の択一
以前の記事 で書いたとおりです。
当日は
労働分野65分
→トイレ・休憩・筋トレ5分
→年金2科目60分
→トイレ・休憩・筋トレ5分
→健保・一般55分
→20分余ってマーク確認、難問、見直しをしました。
調子に乗りますが、びっくりするくらい狙い通りでしたね。ドヤッ
試験終了後
試験終了の掛け声が聞こえた時、やりきった達成感とここまでの苦労を思い出して、こみあげてくるものがあり、必死に我慢したのですがポロリと涙がこぼれました。
答案用紙を前の方に渡すとき、私が泣いていたので、前の方がドン引きしてました。
ひかせてしまってごめんなさい。
不安感?開放感?
試験が終われば、手応えがあってもなくても、その日は飲みに行くと決めてましたので、解答速報の確認と答え合わせは翌日にしました。
美味しいお酒を飲むために、当日の結果をすぐに知りたくなかったのです。
試験終わり、ほとんどの方が不安だったと思います。
私ももちろん不安でしたが、それよりも開放感が凄かったのを覚えています。
試験会場最寄りのコンビニでプレミアムモルツをほぼ一気飲みしました。
こんなことしてるやつは他にはいませんでした。すごい変な目で見られました。
そして意気揚々とタクシーに乗り、約束していた友人たちに明け方まで付き合ってもらいました。
まとめ
やるだけやって、出し切った試験日。
終わった後は不安よりも開放感が大きかったのですが、これはおそらく少数派でしょう。
翌日、自己採点。
二日酔いでおぼつかない中、本試験並みに、いやそれ以上に緊張しながら解答速報に向き合いました。
そして、現実を知り、涙するのです。
次回は、自己採点です。
それでは。
社労士試験 1発合格した勉強法 ~最後の10日間 精神と時の部屋~
本試験前最後の10日間。
なんとか当落ラインぎりぎりまで来た感覚があったので、なんとしても合格するんだ、と準備していた秘策に出ました。
本記事を読む前に前回記事を先にご覧ください。
社労士試験 1発合格した勉強法 ~超直前期~ - 疋田社会保険労務士事務所
盆休みから試験まで仕事休みました
最後の秘策は、盆休み終わりから試験までの1週間、休みを取ることです。
といっても、私はフリーランス、個人事業主なので有給などなく、休めば休むだけ売上=報酬は減ります。当然、お取引先様、スタッフにもいい顔はされません。
ですが、必ず合格するとの思いで頭を下げ、報酬を減らし、最後の10日間は自宅から一歩も出ずにただひたすらに勉強しました。
報酬減らせば休める環境でいいね、なんて嫌みも言われましたが、休みは勝ち取るものです。
そこでがっつり休めるようにネゴるのも実力です。それを押し通して結果で黙らせるのも実力です。
合格確立を上げるのと、周囲に気を遣うの、どちらがあなたの人生で重要ですか?
お仕事、ご家族、それぞれ環境が異なります。
休める休めないは大小あるかと思いますが、直前に休みが取れる環境を事前に調整しておくことをおすすめします。
最後の10日間の勉強時間
1日14時間は勉強してましたね。なので10日140時間。
まさに「精神と時の部屋」でした。笑
累計990時間くらいですかね。
目安となる1000時間はなんとかほぼ達成という感じです。
ただし、声を大にしていいたいのは
1000時間やっても、自信満々で試験会場に行くことはできないということです。
最後の10日でやったこと
- 過去問10年を毎日1年分、本試験の解答順、時間配分通りにできるかを意識してやる。
- 過去問終われば選択対策(ひたすら条文読込)
- 上記が終わり、疲れ切って能動的にできなくなったとこで、受動的に最後の1週間でみると決めていた講義動画をひたすら視聴
もう毎日本試験のリハーサルくらいの感覚でしたね。笑
誰とも話さず、諸行無常の日々です。まさに、精神と時の部屋でした。
試験前日にやったこと
- 前10日間の過去10年分で間違えた問題のみ
- 前日にやると決めていた苦手な部分の総確認
前回の記事で8月にやることのスケジュールを立てると書きました。
そして、それをこなしていく中で、その中でも特に苦手なものを洗い出して、前日にやることを決めておきましょう。
最後の10日間で意識したこと
苦手科目克服で重点的にやるのも大事なんですが、
最後は毎日全科目バランスよくやることを特に意識しました。
そのために、過去問10年分も労働分野のみという形ではなく、全科目10問ずつと本試験と同じようにしました。
この10日間毎日これをやったことで、解答力はすごく向上したように感じました。
そして、実力のピークを本試験に持っていくことができたと思います。
画像は私が最後の10日で見ると決めていた講義と、前日に確認するとしていた論点です。
ご参考までに。
まとめ
ここまでが私の試験勉強です。
7カ月で1000時間を無理やり詰め込み、考えながら走り続けた記録です。
計画的にやってる人はそもそも1年の準備期間があります。
1年でも足りないかもしれないものを、7カ月でやるから難しいのはわかってましたが、逃げなかったことだけは、自分で自分をほめていいと思ってます。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
ここで締めれればいいのですが、試験当日、合格発表までも書こうと思います。
次回は試験当日です。
それでは。
社労士試験 1発合格した勉強法 ~超直前期~
超直前期8/1~8/11の勉強法です。
たぶんこの頃の私は常に目がバッキバキに血走ってかなりやばい人になってたと思います。だって、相当追い込んだもんね。
実際の私のこの時期の勉強時間
8月:直前対策答練 過去問演習10年分 (勉強時間目標 8h/日)
累計:850時間
このあたりで初めて、ギリギリ受かるか否かの当落線上まで来た感覚がありました。
当初は1年目で受かればラッキーなんて思ってましたが、ここまで来れたなら、なんとしてでも1発合格したいという思いがめちゃくちゃ強くなっていました。
具体的な勉強内容
- スマート問題集で全科目3巡
- 直前対策答練と合格模試
- 過去問10年分
もうひたすらにアウトプットです。
本当にこのあたりの記憶ないですね。笑
この10日間は仕事以外の起きてる時間ひたすら問題解いてました。笑
なんせ仕事しながら、1日8時間勉強してましたからね。
デジタルとアナログ
この時期のひたすら問題演習するのに、デジタルとアナログをうまく使い分けれて効率的にできたと思っています。
これは私の使っていたSTUDYINGの強み、いい点だと思いますし、他の予備校さんでも類似のものがあると思います。
デジタル
STUDYINGには一問一答形式でスマホでできるスマート問題集というのがあります。
これ何が便利って、間違えた問題、要復習にした問題だけを集計できるんですよ。
まず1巡目は全問やる。
ここで、確答できずになんとなく正解した問題に「要復習」をチェック
2巡目は間違えた問題と要復習の問題のみ。
要復習にした問題で確答出来れば、要復習を外す。
3巡目は、2巡目で間違えた問題と要復習で残っていたもの。
これを隙間時間で外出先で5分もあればできるのはめちゃくちゃ便利でした。
本当にこれが最も時間効率よく学習できたと思っています。
アナログ
どこの予備校でもやっている直前対策答練ですね。
本当は答練2巡はさせたかったのですが、時間的に1巡しか無理でした。
この答練と過去問をやるときは、机に向かって時間が取れるときに紙ベースでやってましたね。
過去問
このタイミングで初めて過去問10年分に手を出しはじめました。
というのは、過去問は超直前期にやりたくて取っていたのです。
正直、これは大失敗でした。
過去問はめちゃくちゃ時間かかるので、もっと早くからやっとけばよかったと、かなり後悔しました。
これを見てる人がいるなら本当に声を出していいたい。
過去問は今すぐにでも始めたほうがいい。
時間との闘い 焦りと不安からの脱却のために
超直前期は、本当に時間との闘いになります。
もう本試験まで時間がないので、できることは限られます。
その限られらた時間の中で何をやるのかの取捨選択が本当に必要になってくるので、できるなら7月末時点で8月は何をやるのか決めてしまったほうがいいと思います。
でないと、直前期の焦りからあれもこれもとなってしまい、やること増えるのに時間は減っていくというすごい嫌な感覚に陥ります。
超直前期で大事なこと
この超直前期でいちばん大事なことは、
超直前期にやったことは試験まで忘れないことが多い
ということです。
というより、やったばかりなので覚えているのです。
それを踏まえて、ここで弱点克服のためのスケジュールを7月末でに組んでおくのはめちゃくちゃ重要になります。
まとめ
超直前期前半はひたすらにアウトプットに費やしました。
それは過去問を直前までやらないという私の愚行によるもので反省しています。
苦手科目攻略のための最後のインプットについては、必ず7月中に8月のスケジュールを決めておきましょう。
次回はいよいよ試験前の記事最終回。
試験本番10日前~精神と時の部屋~です。
それでは。